<写真展内容>
「枯れない街」シリーズは、今回で三作目となる。この展示のタイトルを、私は「Σ(シグマ)」と名付けた。
Σ(シグマ)という記号は、ギリシア文字のひとつで、数学などでは数列の「総和」をあらわす記号である。
これをタイトルとした理由は、今までの個展「枯れない街」シリーズの撮影地域・撮影意義の積み重ねを「総和」として表現したかったからである。
一作目と二作目は、JR中野駅周辺の旧打越町に代表されるエリアでの“ストリートスナップ撮影”で展示を構成していた。

しかし今回の展示は、このエリアへと続いている道を巡って繰り返し撮影した「土地の風景」である。
中野駅周辺のストリートスナップ撮影を通じて興味をもったのが、「この人々はどこからやってくるのだろうか?」という問いだった。多くの人が行き交うこのエリアには、おそらくその周辺地域からも、多くの人々がやってくるはずだ。したがって、その周辺に、さらには中野区全域に、撮影範囲を拡げたのは自然な流れだった。
 そして、これまで撮影してきた中で中野駅周辺に感じた、濃度の高い、沸き立つような雰囲気の断片を、私は「土地の風景」でも同じように探した。つまり、一作目と二作目の総和が今回の展示である。


ちなみに、今作の撮影機材には、「シグマ社製」のデジタルカメラとレンズを使用した。一般的に、光を取り込む受光素子をセンサーと云うが、シグマ社のセンサーには他社と異なり、光の三原色である「赤・緑・青(RGBという)」を効率よく取り込む独自の技術が採用されている。
これこそが、今作の被写体である「土地の風景」を撮影、プリントするにあたり最も適している技術と考えた。
今回の展示タイトル「Σ(=シグマ)」と撮影機材の名前が、図らずも一致した。


※使用機材;SIGMA sd Quattro レンズ;SIGMA 18-35mm f1.8 DC HSM Art


<喜多研一・略歴>
1974年東京都大田区生まれ。1996年帝京大学文学部史学科卒業。IT企業の会社員などを経て写真に出会う。カメラを手にしてから、今まで気付かなかった未知の世界が日常に存在することを実感。39歳で写真を生涯の仕事とする事を決意し、日本写真芸術専門学校の夜間部に入学、2015年卒業。

<展示>
2014年4月『Jing十色』グループ展 (スペースジング)
2015年3月『枯れない街』個展(スペースジング)
2016年4月『Jing十色 Vol.4』グループ展(スペースジング)
2017年11月『LIFE』グループ展(スペースジング)
2017年11月『JAPAN』グループ展(走馬灯/香港)
2018年2月『枯れない街 2016-2017』個展(ギャラリーヨクト)
OPEN READY CLOSE

2019

2/913:00

 

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2019

2/1518:00

タイトル
喜多研一写真展 ∑ -枯れない街Ⅲ-
クリエイター
喜多研一
ジャンル
写真
入場料
無料
ウェブサイト(イベント)
https://www.facebook.com/events/481278285727573/
ページ作成者
喜多研一
スペース
ギャラリーヨクト
住所
東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102
開業時間
13:00-19:00(最終日のみ18:00まで)
休業日
期間中休業日なし
ウェブサイト(スペース)
http://yocto.webcrow.jp/